最善の利益ってなに? 児童虐待・ヤングケアラーがテーマ『ぼくが選ぶ ぼくのいる場所』
ぼくが選ぶ ぼくのいる場所 吉富多美 ★★★★
「あんまり、いい子にしているとね、欲ばりな大人はどんどんあまえてくるよ」 p.50
欲張っているつもりはない。
甘えているつもりもない。
でも、子どもからみたら大人の言動って、そう映るのかも。
それとも、私が気が付いていないだけ?!
主人公・つむぎにクラスメイトが掛けた言葉にハッとした。
「豊かな世界は、相手の世界に気づくことから見えてくる」p.101
辺見先生みたいな先生がいたらいいのにな!
クラスメイト、理解ありすぎ!!(笑)
でも、物語はきれいごとでは終わらない。
おじいちゃんやママを通して、大人の弱さも描き切っている。
『ぼくが選ぶ ぼくのいる場所』吉富多美 #読了
— うてこ (@vi8foip) 2023年8月29日
5年生のつむぎは母と二人暮らし。母を守らねばと思っているが─
つむぎには親身になってくれる教師や級友、祖父母がいたから自ら助けを求めることができたが、実際にはなかなか気付いてもらえないのだろうと考えると現実の事件とつながって心が痛む。 pic.twitter.com/XrUDIBqFP3
最少年齢は小学校高学年から。
つむぎは5年生だけど、中学生が読んだって大丈夫!(読了した息子は中学1年生)
公式HPでは本作のあらすじ、試し読みもできます。
読書感想文にもおススメな1冊です。
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