児童書‐備忘録

息子と共有した児童書中心。ときどき一般書籍。

最善の利益ってなに? 児童虐待・ヤングケアラーがテーマ『ぼくが選ぶ ぼくのいる場所』

ぼくが選ぶ ぼくのいる場所 吉富多美 ★★★★
読了日 2023年9月
#ヤングケアラー #児童虐待 #小学5年生
金の星社 2023年7月15日発売

 

「あんまり、いい子にしているとね、欲ばりな大人はどんどんあまえてくるよ」 p.50

 

欲張っているつもりはない。

甘えているつもりもない。

 

でも、子どもからみたら大人の言動って、そう映るのかも。

それとも、私が気が付いていないだけ?!

 

主人公・つむぎにクラスメイトが掛けた言葉にハッとした。

 

 

 

「豊かな世界は、相手の世界に気づくことから見えてくる」p.101

 

辺見先生みたいな先生がいたらいいのにな!

クラスメイト、理解ありすぎ!!(笑)

 

 

でも、物語はきれいごとでは終わらない。

おじいちゃんやママを通して、大人の弱さも描き切っている。

 

 

 

最少年齢は小学校高学年から。

つむぎは5年生だけど、中学生が読んだって大丈夫!(読了した息子は中学1年生)

公式HPでは本作のあらすじ、試し読みもできます。

 

www.kinnohoshi.co.jp

 

 

読書感想文にもおススメな1冊です。